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【設計】やはり、あちこちで物件の停滞状態が・・・

2007年11月2日当時のブログ記事です。
この記事は既に15年前の出来事で、内容もその日の業務報告の様な感じで綴られています。特に読んでいても、面白いとは思いませんが、毎日更新を頑張っている様でした。しみじみ、この記事に限らず過去のブロク記事を読んでみて、これから新規にブロクを再開するに今後、記事作成に当り何かの切っ掛け作りになるかと検討中です。


最近は、色々な方から連絡が来るようになりました。やはり、建築基準法改正に伴う弊害が顕著に現れてきた感じです。一昨日の事でしたが、私が防衛施設局へ例の防音補助工事の審査をして貰っている時に、珍しく6~7年ぶりの工務店の若旦那から携帯電話に連絡が来ました。

どうも、話を聞いてみるとその若旦那の友人が鉄骨3階建の長屋住宅を建てたがっていて現在プランニングしているとの事で、今の設計事務所の設計料はどの程度なのかという質問でした。私自身も、返答に困ってしまいましましたが、彼に6月20日の法改正の件を確認した所、なんとなくではあるが、多少は理解しているとの事でした。

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それを聞いて私も多少安心して、私の場合は旧法での代願設計程度の内容であれば、従前の設計料の約3倍程度は値上がりしている事を伝えました。但し、一般的な設計計画・実施設計・確認申請・現場監理といったチャントした本来の設計業務の場合は、工事費の10%以上はかかる事も伝えておきました。

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意外と冷静に私の回答に彼は耳を貸してくれて安心しました。以前に他の工務店にこの様な話をしたらブッタマゲテいましたので、そりゃ!そうですよね!トアル分譲住宅業者の代願設計料がコリャマタ!ビックリ価格で外注事務所へ仕事を発注していたのですから・・・・「エ!金額ですか?」そうですね・・・・工事費の1%以下の金額ですかね~・・・消費税よりも安くこき使われているのが分譲住宅業界の設計報酬料ですからね~・・・クワバラ!クワバラ!って感じですか!

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話はそれてしまいましたね!という事で、彼に設計料の話の内容は終了しました。その他のアドバイスとしては、構造計算が絡む物件の場合は、かなり時間の余裕は見た方が良い事と設備設計も絡む事と一番大切な報酬の貰う方法は、決して建築確認決済時にというケースは避けた方が良い事と、不適格等による再申請の場合の申請費並びにその作業手間も安全費として計上しておかないと後で大変な事になる事も合わせて伝えておきました。

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私もこれから、埼玉の蕨の国の3階建住宅の計画に着手しようと思っていますが、本音を言うとチョット憂鬱な部分がある事は現実問題です。申請手間をスムーズにする為の無難な計画になるのではと自分自身に疑いをもってしまう事が非常に自分自身を落ち込ませます。申請作業に目が取られて肝心のプランニングが上の空にならないかという問題に悩んでしまいます。

さて!本日は埼玉の蕨の国の役所へ今回の物件の事前調査と現地敷地確認作業を行いに行ってきます。さて?どんな結果が待っているのでしょうか。土地問題も有るので、これから色々と難問&トラブルが発生するのでしょうね~・・・・
2023年、伊勢原の新築物件の設計監理を行っていますが、上記にある様な工事費に対しての設計報酬料の10%の確保は現在でも非常に難しいのが現実です。まだまだ、設計業界の設計報酬に対する対価はデフレ状況がまだまだ続くのかも知れません。物価はドンドン上昇中なのに収入が上がらない、そうなると如何しても景気は更に冷え込むと言った感じになります。そして、現在、私自身も今年の新規設計物件はありませんから更に厳しい設計環境に突入する事に恐怖を感じる今日この頃です。(2023年4月10日:追記)

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by ancoffice | 2023-04-10 07:11 | HP 業務雑記 | Trackback | Comments(0)