建設業者の設計部内
2022年 03月 21日
(「技術者の良心」?)
設計事務所の人も、工務店の設計する人も、どちらも一級建築士で設計ができる。
設計事務所の人も、工務店の設計する人も、どちらも一級建築士で設計ができる。
これはどう違うのか? 設計事務所に頼むと設計料がいるが、工務店なら設計はタダ。
もしとられても実費程度の安い金額ですむ。同じ敷地に同じものをつくるのに、
「何故!」 こうも違うのかと思う方が多いと思います。
これには、次のようにお答えしたら納得していただけるかと思います。
もし、会社で大きな仕事を受けるとき、材料も仕様も製造の方法も任せられ、こんな製品をこしらえてくれと言われたら、予算が無茶なものでない限り、良いものをつくり、損をしないように考えるでしょう。
これには、次のようにお答えしたら納得していただけるかと思います。
もし、会社で大きな仕事を受けるとき、材料も仕様も製造の方法も任せられ、こんな製品をこしらえてくれと言われたら、予算が無茶なものでない限り、良いものをつくり、損をしないように考えるでしょう。
設計図や見積書が必要でも、その製造経費の一部として計上するぐらいで考えるでしょう。
企業ですから、余程のことがない限り損を覚悟でやるなど考えられません。
同様に、工務店は本来、工事をするとき、設計も見積も全て包括し、グロスでものを考えます。
全体で利益が出ればよいという考えです。
もし、利益が出ないと判断すれば、仕様や工法を変更して損を少なくしようとします。
このとき、工務店の設計部の建築士はどうするか。
仮に、変更して質を低下させるのは許さないと「技術者の良心」を持ち出し抗議したとしても、
組織の一員として給料をもらっている立場ですから、
結局は、仕様や工法を微妙な言い回しや表現で変更する事に手を貸さざるを得ないことになります。
このように考えると、設計事務所の建築士は、逆に制約を受けない自由な立場にあり、
適正な技術的判断をして、自由な発想をもとにした高度な設計と品質や施工の監理を行うことにより、
予算内工事、三割増しとか三倍ともいわれる追加工事費の適正な査定をして、
建築主の意図するものの品質を高め、適正な価格で所期の目的を達成する役割を引き受けるのです。
建築主の利益並びに擁護を考えるとき、どちらを選ぶのが賢明かは、貴方の判断しだいだと思います。
建築主の利益並びに擁護を考えるとき、どちらを選ぶのが賢明かは、貴方の判断しだいだと思います。
では!
by ancoffice
| 2022-03-21 07:11
| HP 業務雑記
|
Trackback
|
Comments(0)