【あの時】2007年度の確認申請の準備
2022年 08月 26日
2007年8月3日当時のブロク記事です。とにかくこの改悪により、噂が噂を呼んで、デマが独り歩きしていた頃であったと思います。「建築確認の審査が通らない」「確認申請を3回以上のやり直し申請が当たり前だ」「しばらくは、役所は確認申請を受け付けない」「確認申請費がかなり高額になる」など、色々な都市伝説が広まりました。確かに、以前の様に訂正する度に簡単に書類を差替えられなくなり、訂正前の資料は全て×印を書いて、申請資料が訂正がある度に増えていき、確認が決裁になる頃には以前申請書類の3倍以上の厚さに確認通知書がなった経験があります。
6月20日より実施されてた建築基準法改正により、申請書式並びに関係図面・資料添付内容が変更になって1ヶ月以上様子を見ていましたが、いつまでも行動を起こさないといよいよ事務所が維持していけませんので、手始めに木造2階建て一戸建て住宅の申請準備をする為に事前調査を市役所と民間検査機関の比較をしてみました。
木造2階建て一戸建て住宅(4号物件)に関しては、書類関係は変更になりましが、基本的には今まで通りの図面内容(案内図・配置図・平面図・立面図・求積図・シックハウス等)で問題は無いようでした。しいて新しく増えた資料として仕上材の認定書の写しが必要になっていた事は今回の調査で知ることが出来ました。
今回、役所と民間を比較した結果、どうも民間検査機関の方が大分厳しい事が判りました。以前の様に事前受付や仮受付制度は廃止になっていた事と、民間は国交省のかなり厳しい監視の元での審査業務となる様で、役所と比較するとかなり審査に時間がかかる事がわかりました。今回申請しようとしている4号物件(木造2階住宅)に関しても基本は7日以内審査なのですが、実際のところ3週間程度はかかっている状況でした。以前は3~4日で決済になっていたのですが、色々とお話を聞いてみると一歩間違えれば国交省の民間検査機関に対しての虐めに近い物を感じてしまったのは、私だけでしょうか?
お国としても、規制緩和による民間の審査業務を認めたはいいが、役所の審査能力の低下(民間検査機関よりのヘッドハンティング問題)を危惧していた事と、今回の耐震偽装問題を上手く利用しての民間審査機関離れを狙った改正ではないかと感じてしまいました。
ただ、このままでは建築業界一般としては仕事にならないと思われる事から何らかの抗議?行動へ移行していく事は確実ではないかと思われます。
Tracked
from アナック 【anc of..
at 2022-08-26 06:32
タイトル : 【あの時】2007年度の建築基準法改正
2007年7月30日当時のブログ記事です。この年、姉歯氏の耐震偽装事件が切っ掛けにより建築士法の大改正並びに建築基準法の改正が行われました。当時は、私を含めてかなりのパニック状態になった事を思い出します。現在では、この問題も色々と緩和されて通常通りの業務状態に戻りましたが、あれから15年以上が経過したのかと思うとチョット、ビックリです。6月20日に建築基準法が改正されました。あれから約1ヶ月が過ぎましたが、3階建住宅等の構造計算が絡む物件はやはりこの改正で色々とトラブルが発生している様です。現在、私...... more
2007年7月30日当時のブログ記事です。この年、姉歯氏の耐震偽装事件が切っ掛けにより建築士法の大改正並びに建築基準法の改正が行われました。当時は、私を含めてかなりのパニック状態になった事を思い出します。現在では、この問題も色々と緩和されて通常通りの業務状態に戻りましたが、あれから15年以上が経過したのかと思うとチョット、ビックリです。6月20日に建築基準法が改正されました。あれから約1ヶ月が過ぎましたが、3階建住宅等の構造計算が絡む物件はやはりこの改正で色々とトラブルが発生している様です。現在、私...... more
by ancoffice
| 2022-08-26 06:31
| HP 業務雑記
|
Trackback(1)
|
Comments(0)